今回は、昨年の秋に一度造園工事として入らせてもらったお客様をご紹介します。昨年の夏に元の家屋を解体し、新築として建て直す工事に伴い、既存の庭石や灯籠を使用し坪庭として造り直してほしいという依頼でした。今回は、移植に耐えきれなかったノムラモミジの植替えやタマリュウの過植を行いました。一連の流れとしてご紹介させていただきます。

①着工前:造園工事としてお邪魔させていただいたのは、昨年10月1日でした。

②灯籠据え状況:クレーン付きトラックが入れない場所だったので、チェーンブロックを使用し景石や灯籠を据えました。坪庭の島と島をつなぐ鞍馬石の石橋も同時に据えました。

③植栽状況:狭い空間なので、庭石も入れすぎず、植栽の混植を避けました。植栽樹木としてはコハウチワカエデ、ツバキ(ワビスケ)、ミツバツツジ、スギゴケ、タマリュウというように施主とよく相談した上で樹種を決定いたしました。

④スギゴケ張り状況:表面仕上げとして、スギゴケとタマリュウを全面張りで仕上げました。少し夏場の乾燥や日照りなど心配ですが無事活着してもらうように水やりだけ欠かさずお願いしてきました。

⑤完了①:庭の外からの写真です。自然に育ったコハウチワカエデが非常に感じよく植えることができました。

⑥完了②:玄関を開けてすぐの窓からの撮影です。当初、造園工事打合せ段階からこの窓からの風景をイメージして作庭してほしいとのお願いがございました。玄関を開けてすぐ、掛け軸がかかっているような庭(いわゆるフレーム効果)にしてほしいと言われ、プレッシャーもかかりましたが満足のいくものができたと思っています。